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フィネガンズ・ウェイク 15 えいえるぴい

えいえるぴぃという頭文字が、えちしいいいと同様に多くの箇所で現れる。もう一人の重要人物アナ・リヴィアのこと。主人公HCEの妻の名前である。 話しておくれよ アナ・リヴィアのことを!(1巻p364) 会意得ル泌彙(えいえいるぴい)(3・4巻p171) えい隈るぴい(3・4巻p191) 榮日い重流(3・4巻p192) 隈家る鄙居(3・4巻p194) あな多の婀娜(あな)リフィー(3・4巻p200) 「フィネガンズ・ウェイク」 河出文庫 ジェイムズ・ジョイス著 柳瀬尚紀訳

フィネガンズ・ウェイク 14 四賢人

4人の賢人が現れる。すなわち 老マタ・グレゴリー 老マル・ライオンズ 老カ・ターピィ 老ハネ・マクドガル である。これらは、マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネ、新約聖書の4つの福音書の著者である。 四大四、愛蘭を書き寄せる四主濤、みんな聞いていた、四囲んと。老マタ・グレゴリーがいて、それから老マタに加えて 老マル・ライオンズの四主濤、しばしば昔はともに祈りを唱えたものだ、たっぷりと、イノチのシを、奇跡ヶ広場にて、さあこれでわれらは四人。老マタ・グレ ゴリーに老マルに老カ・タービィ。われら四人、これでやれやれ、確かにわれらは全員そろった。さてさて、おいおい、忘れちゃ困るよもうひとり、加えて老ハ ネ・マクドガル、われら四人、これで全員、さあさてそれではキリストのために魚をまわしたまえ、アーメン。(2巻p364) 「フィネガンズ・ウェイク」 河出文庫 ジェイムズ・ジョイス著 柳瀬尚紀訳

フィネガンズ・ウェイク 13 死と生と

死と生との入り交じり。この物語の主題。生が終わって新しい生が生まれる。 きみ、きみは何名(なにな)をつける?(そして真に、哀れなる者の生き抜いた死がその者の死に入ろうとする生となる以前にその者は移転と移転との間にあるゆえに、彼もしくは彼はほぼんどーー彼は理性に対して骨軟化症であったが、精神の均衡はとれていたーー彼自身あるいは何一かのスキピオの夢かどっちゃこっちゃが捕らえた彼自身を失った彼あるいは彼は眺め、、、)(2巻p171) 「フィネガンズ・ウェイク」 河出文庫 ジェイムズ・ジョイス著 柳瀬尚紀訳