スタンダール 「赤と黒」 13 ダントン

スタンダールは、ダントンの名前を何回も出している。同じようにフランス革命時代に活躍したロベスピエールとダントンであるが、ダントンは好意的に扱われている。

「あの人はダントンになるだろう!」と長い間ぼんやり夢みたあとで、そうつけ加えた。「ほんとに!革命がまた起きるからかもしれない。...」(第2部 第12章)

死刑の判決を受けたジュリアンの心を描くのにダントンを使っている。

(ダントンは断頭台に上りかけたときに細君のことを思い出して心が乱れたそうだ。しかしダントンはとにかくやくざな青二才ばかありかたまっていた国に力を与え、敵がパリに迫るのを防いだ男である。)(第2部 第42章)







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