フィネガンズ・ウェイク 13 死と生と

死と生との入り交じり。この物語の主題。生が終わって新しい生が生まれる。

きみ、きみは何名(なにな)をつける?(そして真に、哀れなる者の生き抜いた死がその者の死に入ろうとする生となる以前にその者は移転と移転との間にあるゆえに、彼もしくは彼はほぼんどーー彼は理性に対して骨軟化症であったが、精神の均衡はとれていたーー彼自身あるいは何一かのスキピオの夢かどっちゃこっちゃが捕らえた彼自身を失った彼あるいは彼は眺め、、、)(2巻p171)


「フィネガンズ・ウェイク」 河出文庫 ジェイムズ・ジョイス著 柳瀬尚紀訳





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