フィネガンズ・ウェイク 16 雷鳴

物語のあちこちの箇所で、凄まじい大音声をたてて雷鳴が轟き渡る。そららの雷鳴は、言葉がいくつも並べられ重ねられて出来上がっているようだ。最初の雷鳴は、フィネガンが転落したときの音。それ以外も合わせて10の雷鳴が轟く。
ババババベラガガラババボンプティドッヒャンプティゴゴロゴロゲギカミナロンコンサンダダンダダウォールルガガイッテヘヘヘトールトルルトロンブロンビピッカズゼゾンンドドーッフダフラフクオオヤジジグシャーッン!(1巻p20)

ガゴロゴミカズチガッシャナリイーンピッシャハンドレッドダンラガラコンジョインフィワンイナズマライウネガンエイチヴィアンスタンプランイゾルデトリクイーンヘイテンデスオジカンデスロカニャシーイーアナリンコ!(1巻p55)

ガラガラガッシャンチャリーンハンプティダンプティカンパーイパトリックパースドッシャーンフィネガンガッツーンクロムウェルイアウィッカーフルートチェロリュートピゴオトパーネルアーサーギネスイノチミズオオ!(1巻p92)

コンスシオリマクチクチョウバイタメイュンクソッタレアイコハルランドイナヅマピッカリゴスケベエオンナヤンパンバイショウフバイシンオマンマグリキンチャヌレボボタニマクリトリリパフキデルタオケケロゴロスケク(1巻p178)

コトノクネクネヒネクレマガリニソトウチノスベテノマキバニロクジュウラシキカレノカノジョユルシヲグルグルリメグリニシャベリマクリノキンキンカンカンオドリノションボリココロニモンノナカノゾイテミタンダナヨ(1巻p218)

ルサカバハヘミナリオヤジガトヲシメイテロゴロピカカシャッピトザドアートジマヨウチヘオリゲンジュウガッシャワレエドモルグランガスガビンガコンヤラガラゴハオシマイノンベカエリンコタカオカズヒコションベンカ(2巻p79)

ミンナナカグルリトマワサンドボリヲタイコタタキノユメミガンプティヘイカラテンラクドヨクツドッテッダンプティヒャンチニハドップリザブシッコザブオシタヨクボキョウコータールウォーンデフルカワタクンノゲホン(2巻p225)

パッパカパッパカヒンヒンハイハイドウドウヌカサンダブリンスカロクヤドロクワッセギッタンバッコノノノジノノヌフモンガンマックマックマックハッチャキオッコチボボエンヤトットノダブラントウチャンドゥードゥル(2巻p261)

エッヘンガホゴホゴッガホイイシイエッチセキバクツメキシワゴホブキライホンコンコンゲロウハウハハクゲロションゴホントキタラリュウカカミナリオヤジクサンギネスヲノンデジンタンノンデマタノンデシドウホウガク(3・4巻p30)

ウルホッドトウルデンワイアシバツチドロミズガルズグリームニルウルズフェンリルトドロキロキトールグングニルヤリライメイミュールニルハンマーイカズチオッドルーンスルトカミガミノタソガレルゾヨイワグラッグラッ!(3・4巻p52)
雷鳴についてこんなことも書いてある。

雷どんつくの訛怪訝詞はどこの天神様にもてんで弁えも帯解前もむりときてるし、(3・4巻p372)

雷の響きには何か意味が込められていることは、この文章を見える前から気がつくことではあるが、雷鳴に何か意味があることが改めて示唆されている。

「フィネガンズ・ウェイク」 河出文庫 ジェイムズ・ジョイス著 柳瀬尚紀訳





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